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JPNAP stories

日本のIXサービスのパイオニアとして、日本のインターネット黎明期から、その発展を支えるインフラを担ってきたJPNAP。その裏側にある、飽くなき技術の追求と、試行錯誤のお話をこっそり紹介します。

04.

IXとは何だろう?「川の流れ」?それとも「お見合い」?

JPNAPのWebサイトは「川」をモチーフとしています。あちこちから集まってきた細い潮流がだんだん太くなり一か所に集積、勢いを増して生活者へと分岐し流れていく潮流…これを、JPNAPが扱うデータの流れに模して表現しました。川は時に不合理な動きもしますが、大局で見ればその土地その土地に適した自然な流れとなります。インターネットの世界も同じで、世界の技術者が試行錯誤しながら、時には不自然な動きをしながらも、時を経て理に適う世界を構築してきました。そして今が地球の最終形ではないように、インターネットの世界も今が完成形ではありません。まだまだ変化します。川が大地を動かし、世界を変え、未来を創る。JPNAPもそんな川のような存在でありたいと思っています。

一方で「川とはちょっと違うな」という面もあります。インターネットはデジタルでありながらそこには有機的な部分も存在していて、それは人としての要素、すなわち「交流」です。交流のイメージは電車のターミナル駅に近い。多くの路線が集まるから人は集い、人が集うからまた新しい人が集まり、そこから交流の場…ショッピングモールや住宅街が生まれます。IXにも人が集まることで新しい集まりが不規則に生まれるというダイナミズムがあります。自然とは異なり、インターネットの主人公はあくまで人間です。

また、双方向性という意味でも水の流れとは異なります。データはコンテンツ事業者等の情報発信元からだけでなく生活者の側からも発信され、それらは世界の各処まで到達します。これもターミナル駅にいる人々のような不規則な動き。ただし、ターミナル駅の開発は資本力があるディベロッパーが取り仕切って整然と合理的に進められますが、インターネットの世界は多くのプレイヤーが時に協力し、時に反発して創り上げており、「整然と合理的に」には程遠い世界です。ここはインターネットの最も特徴的な部分だと思います。

社内でそんな話をしていたら、川やターミナル駅以外にも多くのアナロジーが湧き出てきました。祭り、市場、お見合い、渦潮、手、星…どれもIXを言い得て妙な部分もあれば、異なる部分もあります。そして、こんな話を面白いと感じる人々が集まっているのがJPNAPです。